トヨタのメンテナンスパックは必要?加入するとお得は本当か?


トヨタのメンテナンスパック

まず始めに、トヨタのメンテナンスパックの名称は、以下のように系列の販売店によって異なります。

  • カローラ店・・・メンテナンスパック
  • トヨタ店・・・ウェルカムサポート
  • トヨペット店・・・スマイルパスポート
  • ネッツ店・・・メンテナンスパスポート

 

※この記事では名称をメンテナンスパックに統一しています。

基本的な内容についてはどの系列店でも同じですが、詳細は各販売店により若干異なります。

さて、アクア、アルファード、RAV4など、トヨタで新車を購入すると必ずと言っていいほどメンテナンスパックの加入を勧められます。
しかし、トヨタのメンテナンスパックは10万円以上します。
新車を購入する際は初期費用がかさむため、なるべく不要な出費は抑えたいところ。
はたして、本当にトヨタのメンテナンスパックは必要なのか調べてみました。

結論:メンテナンスパックは必要!

トヨタ プリウス 外観

出典:toyota.jp

結論として「メンテナンスパックは必要」だということがわかりました。

理由は、

  1. やっぱり入っていると安心
  2. 車に何かあったときの事故が怖い
  3. 高い買い物なので後悔したくない

この3つの理由から私はメンテナンスパックの会員になりました。

もちろん車の環境によってメンテナンスパックが「いる or いらない」場合もあるかと思います。

ご自分の使用状況を考えて、加入を検討してみてください。

メンテナンスパックが「必要」だと思う人

車の安心・安全が最優先

ディーラーで点検・整備を受けたい

車についてわからない、知らない

自分で整備・メンテナンスができない

定期点検・オイル交換を忘れそう

年間の走行距離が多い(約1万km以上)

ターボ車、または過酷な環境で車を使用する(オイル交換が多い)

ハイブリッド車(ハイブリット車専用装置での診断)

エンジンオイルは純正が良い

メンテナンスパックが「不要」だと思う人

コスパ(費用対効果)を重視

ディーラー以外で点検・整備を受けたい

車についてくわしい、知っている

自分で整備・メンテナンスができる

定期点検・オイル交換を忘れない

年間の走行距離が少ない(約1万km以下)

エンジンオイルは純正以外が良い

メンテナンスパックに加入する前に

メンテナンスパックに加入する前には、ご自分の車の査定は必ず受けるようにしましょう。

なぜならディーラーの査定額は相場よりもかなり安いからです。

車の査定はこちらで無料で簡単にできるので、下取りで損しないためにぜひ一度試してみてください。

メンテナンスパックはお得か?

メンテナンスパックはパック価格のため、個別で点検・メンテナンスを行うよりもお得な料金設定になっています。
単発で点検・メンテナンスを通常料金で行うのに比べ、だいたい10~30%割安です。

ネッツトヨタ東京の例を 見てみましょう。

新車購入時に加入できる [Tコース] ミディアムクラスT36コースの料金は104,760円です。
これに対しメンテナンスパックに未加入で同じ点検・メンテナンスを受けた場合を比較します。

メンテナンスパックと同じ内容の点検・メンテナンスを受けた場合の料金は、

1ヶ月無料点検・・・ 無料

6ヶ月無料点検・・・無料

12ヶ月定期点検・・・13,716円

6ヶ月点検・・・3,240円

24ヶ月定期点検・・・25, 164円

6ヶ月点検・・・3,240円

車検・・・45,900円

エンジンオイル交換6回・・・32,400円

オイルフィルター交換3回・・・3,240円

フロントワイパーラバー交換3回・・・3,240円

ブレーキフルード交換1回・・・10,800円
合計・・・140,940円

メンテナンスパックに加入した方が36,180円お得なことがわかりました。

メンテナンスパックのメリット・デメリット

メンテナンスパックのメリット

トヨタ プリウス インテリア

出典:toyota.jp

すべておまかせで安心

トヨタの整備士が6ヶ月に一度、細かく丁寧に点検してくれるので、クルマの安全性を重視する人にとって、と ても安心で心強いサポートです。

車メーカーの販売店の点検・整備・メンテナンスなので、安心感がぜんぜん違います。

車のことについて何も知らなくても、すべてまとめてディーラーにおまかせすることができます。

車についてわからない人でも、何の不自由もなく快適に運転を楽しむことができるでしょう。

メーカー保証にはない役割

トヨタのメーカー保証は最長5年間です。

しかし「メーカー保証があるから大丈夫」と考えるのは危険です。

メーカー保証とメンテナンスパックの役割はまったく別のものだからです。

メーカー保証はあくまで「車が壊れたときの保証」であり、事故を未然に防止したり、車の状態を保ったりする ものではありません。

メンテナンスパックに含まれる点検・整備は、事故を防ぐためだったり、車のコンディションを良好にするため に必要なものです。

点検・整備を怠って、車の異常や故障に気づかずに運転すると、事故を起こす確率が高まります。

メーカー保証についてはこちらの記事を参考にして下さい。

保証がつくしプランは必要なの?プラン内容と保証期間

メーカー保証が確実になる

適切に点検・整備が行われていなかった場合は、メーカー保証の対象外となり、保証は適用されません。

その点、メンテナンスパックに加入していれば、メーカー保証の適用条件はクリアし、万一のときでも確実に保 証が受けられます。

メンテナンスパックに未加入の場合は、次の事項をすべて自分でクリアしなければなりません。

お客様にお守りいただく事項 お客様のおクルマが、メンテナンスノートに示す点検・整備がなされ、取扱書等にしたがった正しい使用・お手 入れがなされた自動車である場合に、保証いたします。従いまして、次の事項を必ずお守りいただくようお願い いたします。守られていない場合は、保証修理をお断りすることがありますので、ご承知おきください。

1.取扱書などに示す取扱方法に従った正しい使用・お手入れ。 2.法令で定められた点検・整備(日常点検を含む)およびトヨタが指定する点検・整備の実施。 3. 定期点検・整備の実施を記録したメンテナンスノートまたはその他の定期点検記録簿の保持。 4. メンテナンスノートおよび取扱書に示す定期交換部品の指定どおりの交換。

また、メーカー保証では、ゴム類、油脂類といった消耗品は保証対象に含まれないので注意が必要です。

メンテナンスパックでは、エンジンオイルやワイパーゴムなどの消耗品まで対象に含まれます。

無料になることも

新車購入時の値引きテクニックとして、メンテナンスパックを無料でサービスしてくれるように交渉することもできます。

オプション装備の交渉と同じですね。

無料で加入できれば断然お得になります。

一方で、メンテナンスパックは新車購入の値引きの強い交渉材料になります。

メンテンスパックに入るので、カーナビやETC設置などオプション装備の追加を無料にしてもらうとか、車両の本体価格を何パーセントか引いてもらうとか、交渉することができるのです。

メンテナンスパックのデメリット

トヨタ プリウス 外観 後

出典:toyota.jp

コスパが悪い

メンテナンスパックは高いだけあって、確かに加入していると「安心感」があります。

トヨタの1級整備士が6ヶ月に一度、細かく丁寧に点検してくれるので、クルマの安全性を重視している人にはとても心強いサポートです。

ですが、もともとトヨタの自動車は質が良く、滅多やたらに壊れたりしません。

新車であればなおさらです。

費用対効果を考えると、アフターサポートは手厚いほど良いというものでもありません。

オイル交換が多すぎる

メンテナンスパックでは、6ヶ月毎にオイル交換が無料でついてきます。

エンジンオイルはエンジン内部の潤滑などを行い、エンジンをスムーズに回転させるためのもので、定期的な交 換により、エンジンがスムーズに回転するため、燃費向上やエコにもつながります。

ところが、半年毎のオイル交換はちょっと早すぎるサイクルです。

オイル交換の目安は「15,000km、または1年」だからです。

ほとんどの人は、走行距離が年間で15,000kmを超えることはないでしょう。

国土交通省の資料をみても、自家用車の年間平均走行距離は10,575kmとなっています。

年間平均走行距離

出典:mlit.go.jp

週末のレジャーや買い物、ちょっとした送り迎えといった環境では、平均以下の走行距離となり、6ヶ月毎のオ イル交換はまったく必要ありません。

通勤で片道25kmの距離を運転してる人でも、走行距離は年間約12,000kmであり、オイル交換は1年おきで十分で しょう。

車に乗らない時期があっても、オイル交換をしないとその分損をしてしまうことになります。

逆に、毎日営業で車を使用するなど、走行距離が多い人にとって定期点検パックはリーズナブルです。

また、ターボ車やシビアコンディションで使用する人は、オイル交換をこまめにする必要があるので加入した方 が良いでしょう。

ちなみに、オイル交換はオイル会員に加入していればお得になります。

詳しくは下の記事を参考にしてください。

トヨタのオイル会員はお得?オートバックスのオイル交換と比べてみました

車検代は含まれない

メンテナンスパックに加入した場合、6ヶ月点検と12ヶ月定期点検と車検の料金は一括で前払いするので、その都度、料金は発生しません。

しかし、車検時の法定費用だけは別に支払う必要があります。

法定費用とは、自動車重量税、自賠責保険料、印紙代を含むもので、例えばプリウスでは41,930円かかります。

この法定費用は残念ながらメンテナンスパックの料金には含まれていません。

また、検査で修理や部品交換の作業が発生した場合、別途、追加料金がかかります。

『メンテナンスパックに加入したからすべて無料』と安心していると、思わぬ出費で痛い目にあいます。

車検業者が選べない

メンテナンスパックに加入すると、車検はディーラーで受けることになります。

ディーラーで車検を受けると割高になるので、車検代の安い業者に頼むなど他の選択肢がなくなります。

加入した後で、『車検代はなるべく安く節約したい』と思ってもできません。

詳しくは下の記事を参考にしてください。

プリウスの車検の費用は?ディーラー・オートバックス・ガソリンスタンドの車検代を比べてみた!

不必要な点検・整備が付いてくる

半年の間、あまり車に乗らない時期がありメンテナンスが必要でない時でも、お金を一括で払ってしまっているので、点検・整備を受けないとその分損をしてしまうことになります。

走行距離も短くエンジンのコンディションが良ければ、オイル交換も半年毎に毎回する必要もないでしょう。

通常の点検・整備代金は、パック加入時より多少高くなります。

クルマの状態に応じてスポットで行なうほうがより効果的で、トータルで見れば安くなります。

メンテナンスパックに加入していなくても、6ヶ月目の安心点検の料金は3,240円でした。

詳しくは下の記事を参考にしてください。

トヨタの安心点検は必要?トヨタプロケア10・あんしん10検お知らせのハガキが届いたら

メンテナンスパックは解約できない

何らかの事情で車を手放したり、車を買い替えることになったとしても、残念ながらメンテナンスパックは途中で解約はできません。

仮に一度も点検を受けていなくても、パッケージ販売のため、通常は返金できないと考えてください。

契約前に必ず契約約款を詳しく確認しましょう。

メンテナンスパックの内容

トヨタのアフターサービス

出典:https://toyota.jp/after_service/tenken/maintepack/

点検・メンテナンスがお得なパックになっています。

トヨタ系列のディーラーの整備士が、点検やオイル交換など車のメンテナンスを定期的に行ってくれるので、購入後から車検まで長期間、何の心配もせずクルマに乗ることができます。

新車購入~車検までのパックや、初回車検~2回目車検までのパックなどのコースがあります。

トヨタのアフターサービス

1ヶ月・6ヶ月無料点検

1ヶ月無料点検は、納車より1ヶ月(または走行1,000㎞のどちらか早い方)で行う点検です。6ヶ月無料点検は、新車を購入した方を対象に、購入より6ヶ月で行う点検です。

・1ヶ月無料点検項目 21箇所
(室内点検/エンジンルーム点検/下廻り点検)
・6ヶ月無料点検項目 27箇所
(室内点検/エンジンルーム点検/下廻り点検/外廻り・足廻り)
※ハイブリッド車の場合は、各点検に「スマートiチェック」がつきます。

・あんしん10検

ドライバー自身がクルマの状態をチェックし、最適な状態を保つために行わなくてはならないのが「日常点検」。あんしん10検は、その日常点検項目を整備のプロがしっかりサポートし、安心してクルマを使っていただく点検です。

・あんしん10検項目 10箇所
(ブレーキ/室内装備/ワイパー/ライト/エンジン/油脂類/バッテリー/ベルト類/タイヤ/下廻り/その他)
※ハイブリッド車の場合は、各点検に「スマートiチェック」がつきます。

12ヶ月定期点検

1年に1度、クルマの基本性能にかかわる機能やさまざまな装置類の状態を徹底的にチェックするのが12ヶ月定期点検です。

・12ヶ月定期点検項目 26箇所
(かじ取り装置/制動装置/走行装置/動力伝達装置/電気装置/原動機/その他)
※ハイブリッド車の場合は、各点検に「スマートiチェック」がつきます。

車検

車検は、走る、曲がる、止まるというクルマの基本性能と排気ガスの良否を調べる「継続検査」と、部品を分解して中の状態までチェックする24ヶ月定期点検の総称です。クルマの状態に応じて必要な整備も一緒に行う、整備付き車検のコースがほとんどです。

・24ヶ月定期点検項目 60箇所
※ハイブリッド車の場合は、各点検に「スマートiチェック」がつきます。

消耗品交換等

メンテナンスパックの整備は、トヨタ純正エンジンオイル、エンジンにマッチしたオイルフィルターを使用しています。また、安全な視界を確保するフロントワイパーラバー交換もセットになるものもあります。

最後に

車を購入するとき普通は古い車はディーラーに下取りに出します。

そこでディーラーが、

ディーラー
いま乗っている古い車はどうされますか?
ディーラー
ご家族や友人に譲ったりしないのであれば、うちが高く下取りします。

と持ちかけて来ることでしょう。

ディーラー
査定額アップしますよ!

なんて言われたら得した気分になって信じてしまいますよね?

新車が安く買えるかも!

実はここがポイントなんです。

これはディーラーの営業トークで、車両からは一切値引きしないで、トータルですごく値引きしたように感じさせるテクニックの一つなんです。

ディーラーの査定額は相場よりもかなり安いのです。

大抵の人は自分のクルマの適正な査定額なんてわからないですよね。

これでは、ディーラーの思うツボです。

ディーラー
本当の査定額は知らないみたいだぞ

ディーラーに騙されないようにするには、自分のクルマの今現在の価値を知っていればいいだけです。

どうすれば相場価格がわかるのか。。。

それはこちらのサイトで無料で簡単に査定ができます。

本当の査定額がわかったぞ!

私は親戚のディーラーに教えてもらった通り、乗っていた旧型プリウスを一度インターネットで査定しました。

査定の結果は、ディーラーの提示した下取り価格よりもなんと最大で30万円以上も高額でした。

その結果を知っていたおかげで「査定額アップではなくちゃんと本体価格から値引きして欲しい

!」と交渉することができました。

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